今回はニート漫画のおすすめをランキング形式で紹介していきます。
「働いたら負け!」という正々堂々としたニートから、「働きたいけど、うまく社会に適応できない」という苦悩に満ちた作品まで、色んなタイプのニートたちが悲喜こもごもを繰り返しています!
人生に疲れた時、ニートになってしまった時だけではなく、自分にはできない選択をした人々としてもぜひ手に取ってみてください。
ニート漫画おすすめランキング 1位~10位
第1位 カジテツ王子
下ネタ満載のなギャグマンガです。就職活動を50回失敗したのち、引きこもりニートとなってしまった達也が、ニートから脱出しようと試みつつも、すぐ横道にそれ失敗していく様子を、ギャグをふんだんに取り入れつつ描かれています。
主人公の浅野辰也がは暴走癖があり、履歴書を買いに行けばなぜか募金してしまい、面接用のスーツのお金を渡されれば鶴瓶の肖像画の絵を買ってしまう、という理解に苦しむハイセンスなギャグに笑い転げてしまいます。
しかし、このボケボケの主人公達也が、巻を追うごとに自分のニートという立場を見つめなおす回数が増えてきてそこはちょっぴり感動します。
最初こそ、絵に抵抗を覚える方もいると思いますが、ギャグのクオリティは高く最初から最後まで、ニートという生き方の楽しさや辛さを笑いで表現している作品です。
第2位 サルチネス
「行け!稲中卓球部!」でも有名な古谷実先生が書いた作品です。本作の主人公、中丸タケヒコは生まれて5歳まで養護施設で過ごし、修行と称し14歳から17年間引きこもりなってしまいます。
しかし、妹のことを心から愛していたタケヒコは、「妹が結婚できないのは自分がいるからだ」という祖父の一言に感銘を受け、自立するために単身東京へと向かいます。
作品「ヒミズ」以降、ヒューマンドラマ系の漫画が多い古谷作品。古谷作品で特に私が好きなのは何といっても漫画に出てくる名言といいますか、セリフの言い回しが非常にいいんです。人は言い方ひとつで捉え方が全然違ってきます。本作でもその「言い回し」が非常に良くて、特に愛については深く考えさせられました。
妹のために自立しようと不器用ながら奮闘する姿は笑えつつも、ラストに一筋の涙がこぼれる名作です。
第3位 まめきちまめこ ニートの日常
有名ブロガーまめきちまめこ先生が自身のニート生活を描いたギャグマンガです。現在も無料で作品を公開しているため、有名すぎて知ってる方も多いと思いますが、何と言ってこの漫画とにかく面白い!基本は8コマ漫画になっていますがオチのつけ方がうますぎる!
初期の作品は「今日も一日何もせずに終わった」「バイトの面接に行って、張り切ったら採用通知の電話が来ず1年たった」と哀愁漂い過ぎるニートあるあるを漫画で展開していて、読んでて『心が痛い・・・』と感じるほどの切れ味があります。
現在は人気も出て、次第に仕事が増え現在は『エグゼクティブスーパーニート』になっているまめきちまめこ先生ですがそれでも漫画の切れ味は健在です。たった8コマの中に詰まった、哀愁や笑い、そしてニートからエグゼクティブニートに昇格した切れ味をぜひどうぞ!
第4位 働かないふたり
秀才な兄と、対人恐怖症な妹の働く気ゼロのアホ兄妹によるぐーたらマンガです。
その他の通り、ゆるーく、なおかつぐーたらな内容になっており、ニート生活を満喫する兄妹が描かれている作品です。ニートなのに憎めない二人のやり取りは心をほんわかさせてくれます。
本作、主人公の兄弟のキャラもいいのですが、何といっても二人の父親!こんなに甘すぎる父親がいてもいいものかと心配になってしまいます。でもこんな激甘な父親がいても決して擦れていない二人もいいですし、厳しい言葉ばかり投げかけている母親も二人の為を思っていることが滲み出ていてとても幸せに満ちている作品です。
もし、自分がニートになったならば、こんな感じがいいなとついつい思ってしまって、こんな家族に囲まれてのニート生活に憧れてしまうようなそんな仕上がりになっています。
第5位 34歳無職さん
「1年間何もしない」そう自分に制約し、始まった無職生活を日々描いていく日常漫画です。本作、大きな展開やドラマ的なものはないですが日常をただひたすらに描いてるところはとてもリアリティがあって、共感できるシーンが多数ありました。
しかし本作は、ギャグやドラマ的な展開はほとんどなくただリアリティな日常を描いているだけの作品なので新展開を求めている人には苦手かもしれません。
何も考えず読んでいたい、自分がニートになったらこんなカンジになるのかなと想像しながら読むのであれば、これ以上のニート漫画はないと断言できます。
第6位 NHKにようこそ
ニートの中でも屑っぷりがすごい作品です。
本作の主人公、「マスターオブひきこもり」と自認しているニートの佐藤達広は、親の仕送りで生活し、ドラッグにも手を出してしまうなかなかのクズっぷり。突如として主人公の前に現れた謎の美少女、中原岬は「プロジェクト」と称し、佐藤をニートから脱却させるために奮闘していくというお話です。
本作に登場してくる美少女、中原岬は有名で多くの男性ファンも多いと思います。いわゆるヤンデレの彼女、なんといっても可愛すぎる!こんな子を彼女にしてみたいと思った方も多いのではないのでしょうか?
あと本作の主人公は親が貯めててくれてたお年玉貯金を生活資金ともらっても、パチンコで散財してしまうというかなりのクズっぷりです。ニートの描写がなかなかリアルで共感してしまうかたもいるかもしれません。
第7位 パパと踊ろう
ニート漫画でありつつ家族愛を感じる作品です。
本作の主人公、天地茂は妻とは離婚し、仕事はせずに元妻からの仕送りで2人の子供を養っている。天地家のパパとその子供のしっかり者の長男、良晴7歳とダンディな中年が大好きな長女、蕗子5歳織りなす、天地家3人の家内騒動コメディ。
本作は基本的には1話完結になっていて、非常に読みやすい内容になっています。元々の騒動の発端は主人公の茂だったが、のちのち発端の元凶は長女の蕗子になっていきます。しかし茂のクズっぷりもなかなかで夕食を買いに行ったにもかかわらずパチンコで負けてしまい、ただの紙に砂糖水をふりかけ子供たちの夕食にしてしまうという、かなりのぶっ飛んだこともしでかします。
茂と長女の蕗子のぶっ飛んだ思考回路によって、しっかり者の長男、良晴が2人の餌食になってしまう。そんな良晴でも2人の変わった趣向にちゃんと付き合っていく姿に家族愛を感じる作品でもあります。
第8位 ロボニートみつお
普通の思考では考えられないロボニートを題材にした作品です。
天才・山野山博士によって創られた超高性能ニート型ロボット、ロボニートみつおは博士により養われていましたが、突如博士が急死してしまいます。博士の代わりに自分を養ってくれる旅に出るみつおだったが、さまざまなダメ人間と出会っていくダメ人間ギャグマンガ。
ニートのロボットを作るという、ちょっと普通の人にはわからない感覚で物語が進んでいきます。本来ロボットは人間に役立つために作られるものですが、本作はニートロボで何の役にも立ちません。しかし、いろんなダメ人間に会っていく中で、少しずつ成長していくみつおの姿には心打たれる場面もあります。奇才といわれる作者、小田原ドラゴン先生らしいギャグ要素がたくさんある作品です。
第9位 高機動無職ニーテンベルグ
時は労働歴108年、世界は労働に支配されていた。無職の主人公・不働遊は強制労働軍に連行される中、謎の美少女・ネルに導かれ、黒いワークマン(ロボット)に乗ることに。「働くくらいなら、戦う!」という信念をもとに強制就職軍(デスマーチ軍)と戦うことを余儀なくされた主人公を描いていくまさに新感覚の無職VS社畜ロボットアクション。
社畜になるくらなら戦ってやる!!という信念の元労働と真っ向勝負するわけですが、ファーストガンダムを知っている世代ならニヤッとするシーンや、懐かしく感じる台詞回しが絶妙です。
全力で戦ってしまっているので、すでにニートではないのでは?という指摘も多くのレビュワーに見られますがそこは目を瞑って「ニートでいたいから戦っている」と柔らかく考えて気楽な感じで読んでみましょう。
ギャグマンガなのに時折見せる痛烈な社会風刺のシーンもあり、ただのギャグマンガやパロディ漫画の枠を超えて楽しめる1作です。
第10位 腐女子の幸せ
BL好きの女子に読んでもらいたい作品です。
本作の主人公・土井かな子の子供のころの夢はすてきな王子様と結ばれること。しかし気づけば25歳で、無職しかも友達もいない。自分の趣味の世界に没頭するために完全に親をあてにしているという、なかなか賛否両論ありそうな作品になっています。
オタクというものに耐性がない人が読むと、冒頭の「推しキャラの誕生日を1人で祝う」「めっちゃ下手くそな絵を、自画自賛して評価を期待する」といった痛すぎる展開に引いてしまうかもしれません。
ただ、オタク女子なら少なからずわかる部分もあるため、怖いもの見たさで覗いてみてはいかかでしょうか?
ニート漫画おすすめランキング 11位~15位
第11位 無職転生~異世界行ったら本気出す~
異世界系ニート作品です。
トラックにひかれた34歳無職童貞のニート男。しかし彼が目覚めると、そこは剣と魔法の世界。前世の記憶を引き継いだまま、赤ん坊として生まれ変わった彼は今度こそは公開のない人生を送ろうと決意します。
「異世界行ったら本気出す」とサブタイトルにありますが、ニートお決まりの「明日から本気出す」の軽い感じでは全然ありません。転生した主人公が本当の本気で前の人生で後悔した分、新しい世界で全力で生きていく様を描いています。
ニート漫画というには主人公が生き生きしてしまっていてこの順位ですが、内容はどの作品よりも濃い魅力的な冒険ファンタジーとなっています。
第12位 トーキョー無職日記
誰もが一度は考えたことがある「逃げ続けたらどうなるんだろう?」という問いに回答をくれる作品です。
小学生のころ、宿題を忘れ怒られたことをきっかけに「嫌なことから逃げ続けたらどうなるだろう?」と思い、逃げ続けた結果ニートになってしまった主人公・ハルオの何とかなるまでを書いた感動の軌跡漫画です。
実話をもとにしたフィクションという作品から、どの作品よりも『ニートの描写』がリアルで、ニートが抱える不安・焦燥・無力感などが読者の感情を突き動かす何かを感じずにはいられません。
人生に生きずまりを覚えた時、死にたいくないけどもう生き方がわからなくなった時、そんな時に手に取ると「こんなに苦しんでいるのは、自分一人じゃないんだな・・・」と思わせてくれました。
ニートに悩んでいる人だけでなく、多くの悩める人たちへ知って欲しい隠れた名著です。
第13位 ラブやん
ラブコメニート漫画の大作です。
オタクで無職でロリコンの最悪なダメ主人公・カズフサの前に突如現れた愛のキューピット・ラブやん。彼女はカズフサ自身の愛を成就させようとするが、カズフサの恋する人はまだ小学生の幼女でした。初っ端から下ネタ満載のハードギャグコメディな作品です。
約15年の連載期間を経て2015年に完結、完結マンガ大賞2015金賞受賞している本作。主人公本人がロリコンということもあり、最初はかなりの下ネタが掲載ですが、巻が進むごとにカズフサの成長や心の変化、周りの変化が起こります。
連載当初は20代後半だった主人公も最終巻では30歳を超え、物語が進むごとにただのロリコン変態野郎から、成長していく彼らの様子を温かく見守りたくなる漫画でした。
第14位 空の下の屋根の中
主人公の美少女、香奈絵は高校卒業後やりたいこともなく、進学も就職もせず毎日自宅で自他楽な生活を送っていたが、そんな自分に焦りを感じ就職活動に向け奮闘するほのぼの漫画です。
本作で特に注目してほしいところは絵です。1巻の表紙から見てもわかるように何か引き込まれるようなデザインですよね。中身も全体的にかわいらしいタッチで見ていて非常に気持ちのいいものです。
ストーリーは、主人公がゆーっくり、本当にゆっくりと成長していくのがわかります。全体的に日常系でギャグはあるある系が多く、大笑いするわけではありませんけどクスっと笑えるかわいらしいマンガです。
第15位 ヘナヘナ快進撃
作者・瀬海歩さんの自伝漫画です。本作の序盤は辛いことの連続でなかなか読んでいてもつらい展開が多いですが、最後には立ち直っていくというお話です。
この作品は、読んでいて勇気をもらえる方もたくさんいらっしゃると思いますが、逆に「は?」という方も多いと感じるちょっと難しいマンガです。統合失調症のことを取り扱っているので、賛否両論がはっきりと分かれる内容になっています。
一度読んでみようかなと迷っている方は、先にレビューなどを見て判断してから読むことをお勧めいたします。
ニート漫画おすすめまとめ
働きたくない!働いたら負けだ!そんな独特の観念で動いている真正のニートから、やりたいことが見つからない。どうしていいのかわからない。という迷子のニートまで、一言にニートといっても簡単に分類できないことがこのおすすめを見てもらえればわかるはずです。
また多くのニート漫画の主人公は自分のことを本当に認めてあげていることができていません。
疲れた時手に取って、ああ苦しんでるのは自分だけじゃないという気持ちになってもいいし、ニートという生活を全力で楽しんでいる主人公たちに笑い転げるのもいいですね。
ぜひこの中で気なったものがあれば手に取り、自分の生きるためのちょっとしたスパイスに加えてみてください。
コメントを残す